2022年前半にサブスマホにしたGalaxy s20+についてレビューする。
2022年は+シリーズは国内発売は見送りとなり、ahamoの影響でs20は1年遅れでヒットしたモデルの中、ひっそりと販売していた+モデルは存在感が薄い。
僕はこのスマホを半年以上サブスマホとして使っており、満足度は結構高く現在も所有している。
結論、少なくとも2023年までは快適に使えそう。
OSアプデを気にしないならきっと2024年も余裕。中古で4~5万なら買う価値があると思った。
思ったことについて淡々と書いていく。
閲覧ありがとうございます。ちなみに原神もまだまだ快適に動きます。
ポイント
- 2023年でもまだまだサクサク、セキュリティアップデートもまだサポート(OSアップデートには注意)
- 現状でmicroSDが使える最後のシリーズ
- 5G/ハイスペックながら中古市場も3万円台から購入可能
- バッテリー持ちは微妙
過去機種と前提条件
僕は過去にGalaxyは今はSシリーズUltraに統合されたNote8,Note9,Note10+,Note20ultraを所持した経験がある。Sシリーズは初めてで、一言で言うとNoteシリーズと比べると高級感とか満足度は薄い。購入端末はdocomo版SC-52A。画面傷ありの所謂Cランク品。
サブスマホとして運用
主に自宅で気軽に使うスマホとして使っている。ブラウジング、SNS、ゲームをメインに利用。
ゲームは全体的に軽いゲームしかしておらず、たまに超負荷の高い原神や音ゲー(グルミク)をする程度。
simはpovo2.0のsimを差している。
docomo版はau回線で必要なバンド18(バンド26)に対応していないので注意。
docomoの中古(SC-52A)はカスタマイズがきつい
docomo,au共通でシングルsimでe-sim非対応。バンドもまだキャリアごとに最適化されている。
加えて、docomoのAndroidは独自カスタマイズがきつい。
分かってはいたけど独自アプリがいくつかプリインストールされており、絵文字もdocomoのiモード世代の絵文字を引き継いでいる。iモードにない絵文字はAndroid標準の絵文字になっているという意味不明なことになっている。
au版は全てSamsung標準のツルッとした絵文字になっている。これもこれで微妙。Googleの絵文字で良い。
購入先はCCコネクト。他にもイオシスやじゃんぱらが安め。
全体的に中古市場はdocomo版の方が早く売れ、au版は売れ残る傾向で2022年現在もその傾向。
中古の流通量自体はdocomo版の方が多いけど売れ残りはau版が多い。
基本スペック
s20無印とs20+は大きさ以外基本的に共通で、中身はバッテリーの容量・選べるカラー・カメラが一部違う程度。書いていないけど5Gのミリ波対応も+のみ。
RAMは脅威の12GBで物によってはノートPCよりRAM容量が多い。
カラーはcosmic gray以外のカラーは光を当てると反射で虹が出る。
僕は+のdocomo版でcosmic grayだからただの黒。というかシンプルなグレーのカラー。
お財布や防水はキャリアモデルのハイエンドなので説明不要で完璧。
S20 と S20+の違い
- バッテリー容量
- 選べるカラー
- カメラ
- 5Gのミリ波対応有無
サイズ・画面
Galaxy S10 | Galaxy S20 | Galaxy S20+ | |
---|---|---|---|
SoC/ | SnapDragon855 | SnapDragon865 | SnapDragon865 |
RAM / ROM | 8GB / 128GB | 12GB / 256GB | 12GB / 256GB |
高さ×幅×厚み(mm) | 149.9 x 70.4 x 7.8 | 151.7 × 69.1 × 7.9 | 161.9 × 73.7 × 7.8 |
重量 | 157g | 163g | 187g |
画面サイズ(inch) | 6.1 | 6.2 | 6.7 |
解像度 | 3040 × 1440 | 3200 × 1440 | 3200 × 1440 |
リフレッシュレート | 60Hz | 60Hz or 120Hz | 60Hz or 120Hz |
画面比率 | 19:9 | 20:9 | 20:9 |
バッテリー | 3400mAh | 4000mAh | 4300mAh |
大きさが違うので画面サイズや大きさは勿論違う。個人的に6.7インチは電車で立って利用する場合はややきついが座って使用する分には良いサイズ。
Galaxyは他メーカーと比較して解像度高めで画面が綺麗。s22 ultraではできるけど最高解像度のWQHD+で120Hzは利用できないので注意。
でも僕はこの画面サイズならFHD+で120Hzで十分綺麗だと思う。
更に細かい話をすると、s20+のみ5Gのミリ波バンドに対応で、s20無印はsub6のみの対応となる。
5Gは現状ほぼ使われていないので一旦は無問題。
前作のS10シリーズからの大きな変更点は、カメラデザインの一新、望遠強化、5G対応、リフレッシュレート120Hz対応の4点がメイン。
S10からの進化点
- カメラデザイン変更(センター配置から左に寄った)
- 望遠倍率の強化(Max10倍 → Max30倍)
- 5G対応
- リフレッシュレート120Hz対応
動作面詳細
SoC/RAM/ROM
SoCはSnapDragon865と今では2世代前のハイエンドSoCを搭載し、RAM12GBは現状ハイエンド主流の8GBより多い。
iPhone14Pro Maxをメイン利用している僕も特にストレスを感じないレベル。普段動作面でヘビーに使ってももたつく様子はない。発熱も割と抑えられている方。
2023年の現状でも原神もこなせるし、グルミクに関してはフレームレート120fpsでもできる。
原神はグラフィック最高、60fpsまでできるけど発熱は結構するので最低でもグラフィックは下げた方が無難そう。
ちなみにRAM12GBの恩恵はほとんど感じない。ぶっちゃけ8GBで十分だが年数が進むごとにSoCが劣っていく分RAMは12GBで正解だと思う。
ROM
ROMは国内のキャリア版は128GB一択となる。s21以降と違い、MicroSDが1TBまでサポートされるため容量には問題はないと思う。
MicroSDは昔は当たり前だったけど今となってはハイエンドの場合搭載される方が少なく、あった方が嬉しい機能。
元々の容量が少ないのは難点ですが、microSDで拡張できるのは今となっては大きいです。
バッテリー
バッテリーは4500mAhあり、最近は5000mAh以上を搭載したスマホが多くなってきているが、バッテリー持ちはGalaxyシリーズ共通でそこまで良くはない。
普通の使い方なら1日は十分持つバッテリーだと思う。
ただし何もせず放置しておいても少しずつバッテリーを消費している。
何もせずに数時間放置して5%以上減るというのは他のスマホにはあまりないため待機時の消費量も多め。ちなみにこの結果は中古のスマホで現状の最大バッテリー容量はAccuBatteryで計測すると3550〜3900mAh程度とかなり振り幅が大きく現在の最大容量は不明。正直1日持たなくて困るほどのバッテリー持ちではないが、若干不安が残る。
代わりに充電は25Wでそこそこ早くできる。
体感としては自宅で終日それなりに使うと40%くらいにはなるかな、といった印象で、ゲームやカメラをガンガン使うとギリギリ1日は持つ程度。
新品で検証しているわけではないのでなんとも言えないが、特段バッテリー持ちは優秀、というわけではない。
今後のSamsung独自のSoCでどこまで改善できるか期待。
antutuスコア
2022/10時点でのver.9.4.1のantutuスコアは下記。
1回しか測っていないからなんとも言えないが、GPUは20万超え。
温度も34.8度と高くなく寧ろ低いくらいでバランスが取れていると思う。
60万超えると動作が快適と言われている中でS20+もまだまだ快適な部類。
カメラ
写真
s20+のカメラ構成は下記。
S20 | S20+ | |
超広角 | 12MP F2.2 | 12MP F2.2 |
広角 | 12MP F1.8 | 12MP F1.8 |
望遠 | 64MP F2.0 | 64MP F2.0 |
深度カメラ | なし | あり |
フロントカメラ | 10MP F2.2 | 10MP F2.2 |
望遠カメラのみ64MPと珍しい構成で、実は望遠カメラは視野角が76度。広角は79度で、実は望遠カメラは名前だけで
「高画素の広角カメラ」で望遠をカバーしていると言った方が意味合いが近い。
画素数を活かしてズームは最大30倍まで可能。
深度カメラはs20+のみの対応。深度カメラ以外は無印と+は全く同じ。
作例
超広角カメラ
この日の天気は曇りで徐々に晴れていった日。
これはAQUOS R6で撮影した写真。発売年代的にはAQUOSの方が発売が1年遅い。どちらも肉眼とはちょっと違い、AQUOSは少し暗すぎ、Galaxyは少し明るすぎだが、ぱっと見の見栄えの方はGalasyの方が好み。Galaxy s20+の写真は基本的に全ての画角で明るく写る傾向。これは良い時と悪い時がある。
上記はiPhone15 Pro Maxで撮影。一番肉眼に近い。
広角カメラ
晴れている日は綺麗に撮影できる。若干空の明るさは目立つが綺麗。
料理も自然にボケを加えて撮影できる。たまに不自然に明るくしたり色が濃くなる時があるので注意。
望遠
実際は名目上望遠カメラを利用して1倍の撮影している。望遠は最大30倍までできる。ちなみにs20以降の無印は最大望遠は30倍まで。
2倍〜3倍程度なら綺麗に撮影可能。5倍もノイズが段々目立ってくるが許容範囲。30倍は更にザラザラした写真になる。ここまでくるとs22 ultraや中華のAndroidを使う方が良い。
夜景
夜景はやや白飛び気味。だがかなり抑えられていると思う。画角も広い。
広角撮影。メインカメラは更に白飛びを抑えて撮影できる。
ナイトモード広角。更に白飛びが抑えられ、明暗差がはっきりした写真が撮影できる。
メリット
- 動作が良い
- カメラが良い
- 便利機能が充実
- 薄くて軽い
- 充電が有線無線ともに早い
動作が良い
2022年に使っても全く動作に遅さを感じさせない動作は素晴らしい。
原神等の重たいゲームは少ししかやっていないのでなんとも言えないけど、カクついたりは今の所しなかった。
ただしフレームレート上げるときついと思う。
また、重いゲームは当たり前ながら発熱はするのもどの端末とも同じ。
動作に関しては問題ないけど、アニメーションがややゆっくりなので、開発者向けオプションからアニメーションの速度はなしにした方がサクサクするのでおすすめ。
2024年時点ではやや力不足感がありますが、まだまだ使えます。
カメラが時代にしては良い
カメラも超広角、広角、望遠と一通り搭載しており、倍率は0.5倍〜30倍できるので困ることはない。
コントラストが若干強くなるのは好みの問題なのと、上を見るとキリがないのはあるけども解像度も高くまだまだ十分に使えるカメラだと思う。
動画も割とサポート範囲が広く、フロントカメラも解像度が高いので自撮りにも良いと思う。
ちなみにGalaxyやOppoのフロントカメラは若干加工されて撮影される。
snowやulike、sodaみたいなアプリで撮るよりは控えめで、自然に盛れる。気がする。
便利機能が充実
これはGalaxyのOneUIが便利、という意味でもあるし、felicaや防水防塵にも対応していることも言える。
前者はガジェット好きの人は大体言うんだけど、GalaxyのOneUIは兎に角痒いところに手が届き利便性が考えられて作られていて、他のAndroidより圧倒的にわかりやすく便利。
多少機能が多すぎて探しにくいのが難点だけどこれは慣れだと思う。
後者についても基本機能でしっかりfelicaや防水防塵、ワイヤレス充電等、省かれやすい機能もしっかり搭載してくれているところは流石キャリア版ハイエンド。
個人的にルーチン化を自動でしてくれる、「Bixby Routins」がお気に入り。
iPhoneでいうショートカットに相当するアプリで、僕は
- 自宅のWifiに接続時、端末のロックを解除
- 夜、「バッテリーを保護」をON
- 朝起きる30分前に、「バッテリーを保護」をOFF
「自宅のWifiに接続したら端末のロックを解除した状態」はセキュリティ的には微妙だけど、一人暮らしだからまあ良いかなって感じ。
ちなみにWifiに繋いでいる間はずっとロック解除されているわけではなく、4時間経過すると再認証を求められる。
「バッテリーを保護」はバッテリーの充電を85%に抑えてくれる機能。
家にいる時の余計な充電を防止する。ちなみに85%が100%扱いになるので、充電し続けても85%は維持されて給電をする。
朝起きる少し前に「バッテリーを保護」をOFFは、結局家を出るのに85%で家を出るのはやや不安が残るので、起きる少し前の時間から充電を開始するようにしておき、起きた頃には100%まで充電されている、という仕組み。
どれもiPhoneではできない芸当で、このような細かいカスタムができるのもGalaxyの良いところ。
薄くて軽い
実際に、現行のs22ultraやiPhoneと比較して持ってみるとかなり薄く感じる。且つ軽い。
カメラの出っ張りも最近のハイエンドカメラほどガタガタするほど出っ張っていないのも良い。特に最近のスマホと比較すると軽さと薄さは明らかに目立つ。
充電が有線無線ともに早い
有線は急速25Wに対応。ワイヤレス充電も急速Wに対応しており、どちらで充電しても早い。
特に有線はあっという間に充電が終わるので朝の準備時間等に充電するのも良いと思う。
デメリット
- エッジディスプレイは好みが分かれる
- バッテリーの減りが早い
- 無駄アプリが多い(docomo)
- 絵文字がやばい(docomo)
エッジディスプレイは好みが分かれる
エッジディスプレイは見た目はスタイリッシュになって、持ちやすくなるというメリットがあるんだけど、その分手で触れてしまうことがあり、誤作動が多い。
僕は誤作動を起こしてしまうことが多くて、アプリで対処している。
Edge Touchを使うと画面端でタップが判定されなくなる。
範囲も割と細かく設定できるので、Galaxyユーザーで画面端の誤タップで困っている人はインストールしてみよう。
バッテリーの減りが早い
バッテリーは気にならない、と書いたけど減りが早いのは事実で明確に持ちは良くはない。
比較対象は主にiPhoneが多いと思うけどiPhoneは明らかにバッテリー持ちと処理能力を兼ね備えているのは間違いないので減りが早いのは明確なデメリットになる。
割とガッツリwebサーフィン、軽いゲームをやった日で、6〜8時間で40%ちょい消費した。
正直使ったら使った分だけ減り、100%から99%になるまでの時間がiPhoneに比べて圧倒的に速い。
ちなみに何もしなくても1~2%減ることも頻繁にある。
無駄アプリが多い(docomo)
docomo版は独自にカスタマイズして販売しているため、プリインストールされているアプリや、初期設定時に設定する項目が多い。
これ以外にもdカード等もプリインされているんだけど、docomo版は電波は優秀だけどプリインアプリは未だに非常に多い。
アンインストールや無効化ができないと無駄に通信が発生したりバッテリー消費したり常駐したり、、とメリットが殆どなくデメリットが非常に多い。
ちなみに無効化すらできないアプリは下記の通り。
- dマーケット
- ドコモ電話帳
昔よりは無効化できないアプリは意外と少なかった。
ただ使っている人は少ないと思うので不要と断言する。
特にmy daizは豆腐のようなキャラクターがホーム画面に現れ、通知もかなり鬱陶しいので即無効化を推奨。
ちなみにdocomoでないAndroidでもmy daizをホーム画面に出すことはできる。
ただし消せないアプリは起動せずにいると勝手にディープスリープモードになり、バッテリーへの影響もほぼなくなります。
絵文字がやばい(docomo)
こちらもdocomo版の話で、Galaxyに限らずdocomoのAndroidはPixel系を除いて共通して絵文字がiモード時代の絵文字を引き続き採用している。
SimejiだとAndroid標準の絵文字とごちゃ混ぜになっていて、訳のわからないことになっている。
ダークモードだとdocomoの絵文字は青系の絵文字は視認性も悪い。
みんながみんなdocomoのAndroid端末を使っているわけではないので、他の端末のユーザーと絵文字の認識で勘違いが出たり、意思疎通を図りにくくなるのが一番の問題。
「zFont」というアプリを使えばiOSの絵文字にしたり強制的に絵文字を変えることができるが一手間かかる。
ちなみにau版はSamsung独自の表面がつるっとした絵文字が採用されている。
日本の絵文字は現状iOSの絵文字がデファクトスタンダードであることは間違いなく、次いでGoogleの絵文字。
Samsung独自の絵文字はともかく、意思疎通が意味不明になるのは自分が絵文字を使う・使わないに関わらずdocomo版の大きなデメリット。
他にもdocomo版は本体背面に「docomo >>5G」のロゴが背面中心部に印字されている。
2021年下期モデルから「docomo」ロゴのみとなった。ケースをつけると見えなくなるが気になる人には気になるデメリット。
サブスマホなら贅沢、メインなら普通。
サブスマホとしては2年前といえど性能は現状のハイエンドと遜色なく、贅沢なスペック。
メインスマホとしても十分だと思う。ただバッテリー持ちが若干不安が残るかなといった感じ。
片手持ちがしたいなら迷わず無印へ。
サブスマホとしてなら、Galaxy s10系もあり。リフレッシュレートは60Hz固定だけど。
s10なら中古2万円代から購入できる。
ちなみに街を歩いていると、s10ユーザーは意外とよく見かける。下手したらs21やs22ユーザーより見かけるかも。
逆にs20ユーザーはあまり見かけない。
s10でもまだまだ行けるかも?