BALMUDAの家電製品、The Rangeを持っているのでレビューする。
結論は使いやすいけど肝心の温め機能はちょい弱め。インテリアをオシャレにしたい人向け。
一昔前の電子レンジはインテリアに悪目立ちする製品が多かったが最近はこの製品の影響もあってかスタイリッシュなオーブンレンジも多くなっており、BALMUDAのThe rangeはそのトレンドとなった商品だと思う。
sabuと申します。閲覧ありがとうございます。
BALMUDAはどんなメーカーか
バルミューダといえば、ガジェット界隈では2021年に発売したBALMUDA PHONEを連想する人が多いと思うのだが、(僕は主にそう)本業は家電製品メーカー。
扇風機とかトースターとかでは最近ではホットプレートとか販売している。特徴としては兎に角シンプルでスタイリッシュなデザインが特徴で、基本的に全ての商品で値段は相場より2~3倍くらい高い。
「最小で最大を」が理念らしく、最小限の部品点数で作り上げてデザインを追求することに目的を当てて製品開発しているらしい。
バルミューダは何だかんだデザイン性とテクノロジーを駆使してシンプルに商品を仕上げている会社。
The Rangeのインテリアを邪魔しないデザイン
そういうわけで本題に入るが、The Rangeもデザインはスタイリッシュ。
高性能なレンジみたいにボタンまみれなデザインとは対になるデザイン。というかレンジって、基本的にごちゃごちゃ文字が書いてあってインテリアのデザインを邪魔するものが大半。そんな中でこのシンプルなデザインはレンジというジャンルの中では突出した特徴だと思う。
カラーもシンプルなものしかなくて悪目立ちしないデザイン。
安いレンジはボタンが少なく、高いレンジほどボタンが多く機能が多彩になりがちだが、The Rangeはそこそこ高いけどボタンは少ないって感じでやはり他メーカーと比べると異端児。
The Rangeはシンプルで操作しやすい
ちなみにシンプルだけど、機能は安いものよりは流石にある。
ボタンが少ないのは書いたとおりだが、ボタン一つあたりの機能は多い。画像のダイヤルひとつで
- AUTOあたため
- マニュアルあたため
- 飲み物
- ご飯
- 解凍
- オーブン
の機能を選択できる。
動かすと真ん中のモニターにモードも映る。ちなみに、このフォントはバルミューダオリジナルのフォントらしい。デザインに凝っている。
The Rangeは温めの操作が簡単
スタートのボタンはダイヤル機能を兼ねており、10秒ごとに回して操作するタイプ。7分くらいから30秒ごとになるので時間操作しやすい。
ちなみにダイヤルを回すごとに振動するので手の感覚でもわかりやすいのも良い。
あたためのW数切り替えもこのダイヤルで行うから、ただ温めるだけなら寧ろこのスタートokボタンしか使わない。あたためがボタン1つでやるのは他の商品であまりないと思う。
あとW数選択が「100W・500W・600W・800W」と意外と多い。
あたためが終わると「ENJOY」と表示される。斬新すぎ。
The rangeは音やライトにこだわる
多分この製品の大きな特徴。
温め開始・温め終了時にはアコースティックギターのような音が鳴る。この音がオシャレ感を演出している。社長は音楽好きらしいしバルミューダらしい。
温め中にもチックタックと音が出ており、とにかく演出に拘っている。興味のある人は家電量販店で操作してみて欲しい。
キャンセルボタンを2秒以上押すとMUSICの設定画面にもできる。少ないボタン操作でかなり操作は多彩。スマホみたいに長押しも駆使すると少ないボタンで色々できることを再認識する。
そしてライトも設定できる。料理を楽しく美味しくさせようとしている意識が強い。
縦開きは可もなく不可もなく
縦開きタイプの電子レンジを初めて使ったのだが、使いやすさは普通。横開きより場所は取らないと思う。
寧ろ冷蔵庫の上に置いてしまうと、小柄な人は開けづらくなるので微妙。個人的には冷蔵庫の上に置くよりは、専用のレンジ棚に置いた方が良いと思う。
取っ手はしっかりしているので開けやすい。縦開きは手前に引く感じになるので手首が捻る形になる気がする。
フラットテーブルは手入れしやすい
バルミューダのレンジは皿がない。このタイプも特にバルミューダだけではないが、皿がないタイプは初めて。まず掃除はめちゃくちゃしやすい。安物はターンテーブルが大半でターンテーブルは掃除がやや手間。
ターンテーブルは加えてお弁当とかレンジに入っても、回りきれないみたいな状態になることが多いが、フラットテーブルは回る必要がないため皿が大きくてもスムーズにあたためられるのはメリット。
シンプルゆえに最初はわかりにくい
シンプルだけど操作は初めは分かりにくい。さっきあたためはボタン一つでやるって書いたが、普通のレンジはボタンやダイヤル一つでやるものは恐らくコンビニの業務用レンジの秒数セットされてるやつくらいしかない。
そして今まで安物の電子レンジしか使ってこなかった僕の感想だと、最初の操作感は分からなかった。慣れればボタンが少ないのですぐに出来るようになる。
温め終わった後も、特にドアを閉じても画面は消灯しない。勝手に数分経てば消灯するので、他の電子レンジとは少しシステム的にも作りが違うのが特徴。
火力は弱め
温めにムラがあるというか、そもそも温める力が弱いと思う。600Wと1番メジャーな500Wよりワット数は高いけど600Wの通りに温めると完全に温まってなくて追加で必要になる。基本的に600Wでも500Wの時間で温めた方が良いと思った。
フラットテーブルタイプは回らないからか加熱にムラが出やすいらしい。
The Rangeの価格は高い
お察しの通り価格は高い。現在だと5万。高い。だいたい2万~3万出せばオーブンレンジはまともなものが買えるので、相場の約2倍。ちなみにそこそこ名が知れたメーカーなので特に女性で知っている人は多い。
オーブン機能も付いているので、正直扇風機ほど相場が離れているわけではないのでバルミューダの中ではまだ価格は良心的な方。
The Rangeはデザイン重視な人向け
黒でも白でもとにかくインテリアを邪魔しないので、インテリアにこだわりのある人向け。あと撮ってて思ったけど意外とでかい。
5万の価値があるかと言うと無いけど、そもそもそういうコスパ重視層に向けた製品では無いのでコスパとか考えてる人には絶対向いてない。雰囲気や音を重視する人向け。僕は特に大きな不満はない。電子レンジって10年以上平気で使えるものだから、せっかくだから良いモノをって人には合ってると思う。とにかくキッチンのインテリアを邪魔しない見た目ってのが最大のメリット。