特に意味もなく久々にスマホを新調した。僕自身3年ぶりにOppoスマホを購入。すっかりミドル帯として定着したOPPOのRenoシリーズだが実際に使うのは初めて。
結論、ドル円150円だった中、価格をなるべく抑えて削るところを削った基本性能は必要十分な端末。しかし細かいところを見ると既に大手メディアが言っている通りカメラやスピーカー等、劣化・削られた機能も多い。しかしその分割引施策も多く安い。ミドルレンジ帯は激戦区でそれらと比較すると明確な個性が少ないのだが、デザインやマーケティングで勝負している気がする。
閲覧ありがとうございます。
ポイント
- 円安の中発売されたスマホとしてコスパは良好だが、激戦区
- スペックは必要十分(ハイエンドユーザーはストレス)
- 指紋認証と顔認証が超優秀
- カメラは微妙
- OSアプデは今後どうなるか?
概要
箱はRenoシリーズ定番。今回購入したものはY!mobile版の型番はA2010P。イオシスで未使用品¥26,800。
発売当初の定価はSIMフリー版で¥44,800。現在はどのルートで購入してもSIMフリー扱いだが、キャリア版とsimフリー版は微妙に違いがある。
付属品は本体・SIMピン・取扱説明書のみ。充電器やケーブルは付属せず、ケースも付属しない。
ケースはYmobile版のみ付属しないようだ。ちなみにsimフリー、au、uqmobile版は付属するらしい。
ちなみに2023/3時点で、秋葉原のヨドバシでもreno7Aのケースはほとんど販売されていなかったので、購入するならAmazonや楽天が無難。
発売から1年経っていませんが、ケースは殆どお店にはありません。
外観
カラーはメインカラーのドリームブルーをチョイス。背面は指紋が全くつかない仕上げで、プラスチックなのだがサラサラした仕上がり。
色味も綺麗な色をしており、若干中華っぽさは抜けていないがかなり上品な仕上がり。
デザインについては他のメディアを見ても全体的に評価が高いみたいですね。
ちなみにケースが付属していないと言ったが、保護フィルムはデフォルトで貼付されている。
また音量ボタンはiPhoneと同じ左側に配置されている。iPhoneを強く意識しているように見える。
本体がそれなりに大きさがあるが、重量は175gと今となってはそこそこ軽い。
今となっては当たり前のベゼルレスもミドルレンジのOppo Reno7Aは下部のベゼルは広め。
ちなみにハイエンドにはめっきり搭載されなくなったイヤホンジャックも搭載されている。
ベゼルの狭さはハイエンドとは違う点です。
OPPO Reno 7A 概要と非搭載機能
スペックは基本的に2022年ミドルレンジで超平均的なスペック。
Reno 7A 基本スペック
- ディスプレイ・・・6.4インチ 有機EL
- リフレッシュレート・・・90Hz
- RAM/ROM・・・6GB/128GB(microSD対応)
- SoC・・・SnapDragon695
- カメラ・・・広角(48MP)/超広角/マクロ(2MP)
- その他・・・物理sim,e-simのデュアルsim、防水、Felica対応
リフレッシュレートはハイエンドほどではなく、ローエンドでもない90Hz、画面サイズ、RAM,ROMは普通スペック。
ライトユーザーなら満足できるスペックで、おサイフケータイ、防水、microsd、そしてイヤホンジャックも搭載。
デュアルsimにしっかり対応。ワイヤレス充電は非対応だが、ミドルレンジは非対応のものが大半なので、これは大きく劣っている問題ではない。
敢えて他と劣っているところと言えば、スピーカーがモノラル仕様なところか。これもイヤホンを使えば解決する問題なのだが、僕個人としてはマイナスポイント。Reno 5Aもモノラルスピーカーだったので、OPPOは若干スピーカーを軽視しているっぽい。
大きく劣っているところがない分、モノラル仕様はちょっと痛い。
Antutuスコアは普通
早速Antutuのベンチマークスコアを測ってみた。verは9.5.7。
スコアだけ見るとiPhone XS等と同じくらい。温度はあまり上がらなく、熱さを感じなかった。ゲームは重すぎないものなら一応できる。
試しにブルーアーカイブ、マリオカートをやってみたが、どちらも動作としては問題なし。原神等の3Dを酷使するゲームはできないことはないが厳しい。
色々なゲームをやりたいならもう少しスペックを上げましょう。
画面内指紋認証と顔認証は超優秀
個人的に一番良いと思ったポイント。画面内指紋認証、顔認証の精度は超優秀で、失敗しがちな僕でも失敗することがほとんどない。
1日に何十回も行う認証がスムーズなのは明らかにメリットになりうる。僕がサブスマホとして愛用しているGalaxy S20+の画面内指紋認証と比較しても明らかにスムーズで、認証がスムーズにできるとストレスが大幅に減る。
シンプルに指紋認証/顔認証の技術力が上がっている形なのでこれは魅力的。
特に指紋認証が優秀です。
バッテリー持ちは普通
バッテリーは4500mAhを搭載。ここ最近のトレンドは5000mAhなので若干少ない。が、特段悪いとも感じないし良いとも感じていない。
もう少し使ってみてわかれば追記する。ひとまずざっと適当に計測した結果は下記。
100%の状態から音なしで黒い動画を流して放置
- 40分で100% → 98%
- 約3時間で91%
- 約5時間で88%
- 約5時間45分で86%
- そのまま軽くゲームしたり、ブラウジングしたりスリープしたりライトに使用して約14時間後、100%→74%
一日メインとして使った計測は今後展開予定。基本的にバッテリー持ちが悪いと言うことはなさそう。
カメラ
結論を言うとこのスマホでカメラを撮ることはないと思う。
まず、撮影時に夜景モード以外でも「本体を固定してください」表示が頻発する。仕上がり以前の問題。
ご存知の通り、OPPO Reno7Aに関わらずスナドラ695モデルは動画の4K/60fpsは撮影は不可。それどころか1080p/60fpsや4K/30fpsすら無理。スナドラ695で動画を撮影するということについては全く期待しない方が良い。
広角
下記は12MP広角。
この日は雲の多い日で、晴れてはいたがちょっと現実より明るくて不自然。下記はGalaxy s20+。Galaxyも明るさを少し足しているが、自然に足している感がある。特にe-イヤホンの色味が違う。
下記はiPhone14 Pro Max。iPhoneが色味が一番見たまんまに近い。
Reno 7Aはちょっと明るすぎて風景を撮影するには微妙。e-イヤホンの看板が特に明るさが激しい。全体的にはGalaxyが一番綺麗だった。
超広角
超広角も広角と変わらないくらい綺麗に撮れていると思う。広角より若干暗いのが気になる。
望遠
望遠2倍。更に暗くなった気がする。
最大の6倍。敢えて無理のない倍率に抑えられているのか、個人的にギリ許容範囲。ザラ付きは多少あるが、輪郭はしっかり残されている倍率。
下は真っ暗。6倍は完全にピント付近に全振りして、他は無視しているような感じ。
夜景
夜景はちょっとブレやすくて、単純に撮影しづらい。画質も良くなく、光がぼやっとした仕上がりになりがちで全体的に使い勝手が悪い。
超広角の夜景はもっと微妙でざらつきが増加。また、「端末をしっかり支えてください」表示が頻発し、ブレやすい。
また、僕の端末は撮影時に夜景じゃなくても「端末を支えてください」表示が頻発します。
写真も動画も使いにくさが目立ってしまうのが現状です。
動画は貧弱
動画性能は貧弱で、画質以前にスペックが弱い。
4K撮影は不可。1080p/60fpsも不可で、1080p撮影の場合、超広角撮影も不可。
そもそも60fpsという選択項目すらなく、スローモーションとかでない限り30fps固定らしい。驚いた。
XiaomiのRedmi Note 11 Pro 5Gも60fpsには非対応らしい。これはスナドラ695の制限なのかもしれない。
基本的に動画は1倍の広角撮影メインとなりそうです。
良いところ・悪いところ
一気に良いところと悪いところを記載する。価格と比較してのレビューなのでスペック面が物足りないことは大前提として記載。
良いところ
- 顔認証・指紋認証は優秀
- 思ったよりサクサク動く
- RAMはそこそこ優秀
- 発熱が控えめ
悪いところ
- スピーカーがモノラル
- カメラが微妙
- OSアプデが不安、3年使えるか不安
1週間程度使って思った良いところと悪いところはこんな感じ。
特に一番良いと感じるところは画面内指紋認証と顔認証が優秀なところ。この機能は毎日使う機能で1日何十回もやる動作なのでこの機能がスムーズに行くことはストレスが溜まらない。また仮想RAMで最大5GBまで増やせるのは優秀。アプリの再読み込みが明確に少なくなったと感じる。
はっきりいってGalaxy s20+の12GBのRAMと変わらないように感じる。
その分スピーカーがモノラルであることが個人的にはマイナス。またカメラもReno5Aからカタログ上で劣化したことも話題になったが実機が手に入った今も微妙。またOSのアプデは不安が残るのも欠点。
「3年使ってもシステムの劣化率5%」
OPPO Reno 7Aの大きな売り文句として、「3年使ってもシステムの劣化が5%以内」という宣伝がある。
これは具体的にどんなシステムが搭載されているかと言うことは一切触れられていないので、真意は不明。どちらかと言うとSnapDragon695がミドルレンジCPUというのがキツく、アプリは段々リッチコンテンツになっていくのでそれについていけるのかが課題。
ただ、それより後述するOSのサポートをしてくれるのかが懸念。
3年というと、OPPO Reno A→Reno 7Aや、iPhone 11→iPhone 14が3年程度となります。
OPPO Reno 7AのOSアップデートは既に2回配信済み
OPPOシリーズはReno 7Aに関わらずAndroidベースのcolor OSを搭載している。日本発売当初は賛否両論のUIだったが現状そこまで使いにくいといったことは聞かない。僕自身もcolor osは使いやすい方だと思う。少なくともXiaomiのMIUIは1年使った後でも使いにくいと感じるのだがcolor OSはまだマシ。若干iOSライクだったが現在はそこまでiOSライクでもない。
で、color osはいいとして、reno 7a発売当初のosはcolor os12(Andoroid11ベース)。この時点での市場の最新OSはAndroid 12だった。
結局color os v12(Android12ベース)が正式配信され現在に至っている。今年夏Android13のアップデートも予定されている。
何が言いたいのかというと、元々1世代遅れのOSが配信され、発売から1年でAndroid11 → Android13になる可能性がある。
先ほど書いた2022年の3年後の2025年と言うとAndroidOSは順当にいくとAndroid 16になる。
Androidは長らくOSサポートは2年間、が定番だったが2022年から正式にGalaxyを筆頭に3年のOSサポートと4年間のセキュリティサポートを提供。
その後OS4年、セキュリティは5年のサポートを表明して、iOSに負けないくらい長く提供されるようになった。
が、正直発売から1年経過時点で2回OSアップデートしているReno 7AがOSサポートを2025年までやってくれるかというと微妙。
次のAndroid14(Reno7Aで言うと次の次になる)くらいまでなら配信されると思うが、それ以降はかなり微妙。仮に配信されない場合、かなりOSアプデの対応の悪いスマホとなるかもしれない。
3年使ってもシステムの劣化を抑えてくれるならOSも最初からAndroid12から提供をして15までサポートをすれば良かったのに、と思う。
こだわらなければ構わないのですが、基本的にOSが一世代遅れていると考えてください。
セキュリティは問題なくサポートされると思いますが、セキュリティ面はOSは古いより新しい方がどう考えても高いです。
ちなみに2020年発売の「XPERIA 1 ii」や「AQUOS R5G」がAndroid13のサポート外、同年の「Galaxy S20」はサポート対象だったりする。これはdocomo・au・softbank・楽天モバイルのキャリアの考えも考慮して提供されるので、同じ機種でもsimフリー版は提供、というパターンもある。simフリーだけ提供ってパターンは少ないと思いますが。
ライトユーザーなら買っても良い
OSサポートに不安が残るのが若干気になるがライトユーザーなら十分購入検討に入る端末。しかし今年の夏にまた新しいミドルスマホは出てくる。
その時にまたMNPで格安で購入できる可能性があるのでそこで狙うのも良い。
単純にサイズ感や動作、UIは使いやすいスマホに仕上がっており、Xiaomiの高速充電と高画素カメラの代わりに最低限の防水、のような尖ったスマホではない。どちらかと言うと番人向け、を意識した端末。
しかし写真を積極的に撮りたい人は別の端末が良いかも。まだしっかり使っていないので判定はできていないが、恐らくバッテリー持ちは良さそう。
ケースは既にヨドバシAkibaでもほとんど種類がなかったのでAmazonで買うのが無難。
最近、一時期めちゃくちゃ流行った手帳型ケースを数年ぶりに使ってみたがやっぱり使いにくいね。